「いやー、まさかお嬢ちゃんが大学生だとは思わなんだ。
すまないねぇ」
おじさんは首筋を手でぽりぽりと掻いて豪快にわはは、と笑っていた。
悪びれている様子はどうやら全く無いらしい。
「…いえ、慣れてますから」
ああ、私も何が悲しくてこんな事を自ら言わなきゃならないのか。
軽く頭を垂れて凹んでいると。
「御詫びに缶ジュース一本やるから、許してくんねぇかい」
おじさんはバシバシと私の背中を叩く。
缶、ジュース…?
その言葉に私の耳はぴくっ、と動いた。
「缶ジュースあるんですかっ!?」
「そりゃ、酒屋だからな。
宴会に必要な飲み物は揃ってるってもんよ!」
「タダで戴けるんですかっ!?」
「お嬢ちゃんの機嫌を損ねてしまったみたいだからねぇ」
