緋と微熱と狂想曲【上】





「おじさん、私中学生じゃありませんっ!
高校生でもありませんっ!

大学生ですっ!」



「え…、退学生!?」



だあぁぁっ!
どうしたらそう聞こえるのよっ!



「大 学 生 !」



半ば叫ぶ様にして宣言すると。



「大学生…。

ええっ、大学生!?」



おじさんは大袈裟に口を開けて目を見開いて私を見た。



そのリアクション、傷付くんですが。



「お酒、買えるのかい」



「いえ、お酒は買えませんが」



確かにまだ未成年だけど。


お酒を買える年頃では無いけれど。



中学生に間違われたままなのは非常に不愉快だったから。



時間を喰ってまで訂正したけど私は後悔して無いっ!