緋と微熱と狂想曲【上】





おじさん…!



やっぱりそう見える?



おじさんの目から見ても私は童顔、お子様なのですかーっ!?



心の中で、そうツッ込まずにはいられ無かった。



とは言えこれはチャンス。



おじさん、どうやら私がお客じゃ無いからと言って怒ってはいないみたいだ。



最初はもしお客じゃ無かったら舌打ちされるかも知れないと思ったけど、

(おじさん、ごめん)

この流れは良い雰囲気かも知れない。



「おじさん、あのっ…」



思い切って口を開き掛けた時、



「良いんだよ、分かってるってお嬢ちゃん。

でも残念ながら君には売れない」



おじさんは明らかに私をあやす様な口振りでそう言って首を横に振った。



私には、売れない?



何言ってんの、おじさん!



くわっと目を見開く。