緋と微熱と狂想曲【上】





バイクの色も図ったかの様に黒。



格好良過ぎだよ、この人!



思わず口をぽかんと開いて皐月くんがバイクに跨がる姿に見入ってしまう。



「乗るって…
皐月くんの後ろに?」



「後ろじゃ無かったら何処に乗るの」



「……。」



確かに。
今のは阿呆な質問だったかも。



「でも私、バイクに乗った事無いしっ…」



それに二人乗りって違犯なんじゃあ…。



「乗るの、怖い?」



「そりゃ怖いよ!」



一番の問題点はそこ。



もし乗ってる途中で振り落とされたらどうしようなんて思うと怖くて。



まだ乗ってもいないのに足が震える。



「事故ったりしない…?」



「俺、安全運転モットーだから」



皐月くんはにこっと笑った。



…皐月くん、貴方が眩しいです。