緋と微熱と狂想曲【上】





「これは…?」



渡されたメモには簡単な図と店の名前が載っていた。



「依茉の大学から店までの簡単な地図。

来たかったら来れば?
但し、来る前には俺にちゃんと連絡する事」



そう言って指で差されたメモの下には
皐月くんの携帯番号と思われるものが記されていた。



「基本、依茉みたいな子が一人で来る様な店じゃ無いから」



…?



「分かった」



私は皐月くんの言葉を意味深に感じながらも取り敢えず頷いた。



ちょっと遠いけど行けない距離じゃ無いな。



丁寧に書かれた図をまじまじと見つめる。



店と思われる場所には二重丸がしてあり、その上には“Sun Shine”と書かれていた。