「依茉には関係無い」
「……。」
そっか、関係無い事だよね。
逆鱗に触れたらいけないと思い口を噤む。
何でも唐突に聞き過ぎたかも。
僅かな反省の念が生まれた時、
「と、言いたい所なんだけど」
皐月くんは少しだけ笑って言葉を続けた。
「バイトなんだ、今から」
へ…?
「バイト…?」
「そう、バイト」
「それって何時まで?」
「深夜までかな」
「深夜っ!?」
思わず目を見開いてしまう。
18歳とは言え、皐月くんはまだ未成年だよね!?
深夜まで雇ってくれるバイトなんてあるのかな?
カラオケ、とか?
それともコンビニ?
24時間営業のファーストフード店?
深夜遅くまで雇ってくれそうな店を頭の中に思い浮かべる。