「何か俺に付いてる?」
皐月くんが飲み物の入ったマグカップを掲げながら私の方をちらりと見た。
あ、しまったガン見し過ぎちゃったかな。
見ていた事がバレてしまってさっきよりも恥ずかしさが込み上げてくる。
「皐月くん、食べ方が綺麗だなって…
私なんかトーストにかじり付いちゃって女らしさの欠片も無いって感じなのに…」
あ、ダメだ。
自分で言ってて虚しくなってきちゃったかも。
コツン、と頭を拳で軽く叩いて恥ずかしさを何とか紛れさせようとする。
「それだけだよ」
あはは、と笑って何とか気持ちを誤魔化そうと試みる。
皐月くんはそんな私をじっ、と見つめた後口を開いた。
「良いじゃん、別に」
「…え?」
