緋と微熱と狂想曲【上】





「良い餌にありつくには、環境からって言うしな。

お前にはいつでも健康な状態でいて貰わなくちゃ困る」



「……。」



「不健康な生活をしていると血の質が落ちる。

不味い血は飲みたく無いからね」



「…そう」



そんな事まで、徹底するんだね。



「分かったら、早く食べなよ。

安心して、朝は吸わないから」



「…分かった」



私はそう答えると席に着いた。



焼きたてのトーストの香ばしい匂いが鼻を突く。



「戴きます」



私は手を合わせて皐月くんの作った御飯に口を付けた。



皐月くんも私の向かい側の席に座って御飯を食べ始める。



その姿をトーストにかじり付きながら
ぼんやりと眺めていた。



何だか、不思議な感じ。