緋と微熱と狂想曲【上】





はぁー…



成る程、リビングに来いってこう言う意味だったのね納得。



ってか、私より上手いんじゃ…



いや、でもまだ食べてないし味は分かんないから
まだ負けを感じるのは良くない良くない。



一人でにそんな事を考えて首をぶんぶんと横に振る。



「何やってんの、早く食べなよ」



「あ、ごめん。
じゃお言葉に甘えて戴きま──」



そこまで言って私はふと、言葉を止めた。



あれ、もしかしてこれって──



「どうした?」



皐月くんは不思議そうな顔をして私を見る。



「別に毒なんて入れて無いよ」



いや、そうじゃ無くて。



これって“餌付け”のつもりなんじゃ…



ふとこんなフレーズが頭の中に浮かんだのだ。