ちっとも嬉しく無いっ!
「電気消して」
皐月くんが部屋の明かりに目を細める。
私はベッドテーブルの上に置いてあるリモコンを手に取ると、“OFF”のボタンを天井に向けて押した。
ピッ、
小さな音が部屋に響いて、一気に部屋の中が真っ暗になる。
「お休み」
皐月くんはそう言って瞳を閉じた。
「……。」
私はそれに答える事はせず、ゆっくりと枕に頭を預けた。
緊張で心臓がバクバクと音を立てる中、瞳を閉じる。
一刻も早く、この男から逃げる手段を考えなくちゃ…
急激な眠気が襲い、薄れゆく意識の中強くそう思った。
吸血鬼を好きになるなんて事絶対に有り得無いんだから──。
