そう思ってるのに。
「でも、やっぱさっきの無し。
俺が一緒に寝たい」
皐月くんは真剣な顔をしてそう言った。
「っ、」
その表情にドキッ、とする。
「おいで、依茉」
優しい声でそう囁かれて、手招きされたらもう最後。
気が付いた時には私は自ら皐月くんの隣に潜り込んでいた。
「…掴まえた」
皐月くんはニヤッと笑って私の事をぎゅっと抱き締める。
「や、離してよっ!」
布団の中でじたばたと暴れる。
し、信じられない。
いきなり抱き締めるだなんて何考えてんの、この男!
「依茉、良い匂いするから一緒にいると落ち着く」
皐月くんはそう言って私の頭を撫でた。
「~っ」
