緋と微熱と狂想曲【上】





とは言え、やっぱり一緒に寝るのは危険な気がするし…


ゆっくりと体を起こしてベッドから抜け出そうと試みる、が。



ぐいっ、



瞬間、皐月くんに右腕を引っ張られた。



「きゃ…」



瞬く間にベッドの上に引き戻される。



「何すんっ…」


“の”を口にする前に我が儘な皐月くんの言葉。



「俺から逃げれると思ってんの?」



「そ、そんな事…
皐月くんが“床で寝ても良い”って言ったんじゃない」



皐月くんと隣で寝るなんて無理。



気が付いたら血を吸われてて干からびてた、なんて事になってしまったら話にならない。



冗談じゃ無い、私の人生はまだまだこれからなのに。



この男、皐月くんなんかに人生壊されて堪りますか!