それから皐月くんはごく普通に
私の横に潜り込んで来た。
「ひっ…」
瞬間的に布団を掴んだまま皐月くんから遠ざかる。
ベッドの左端に追い詰められた私は床に落ちそうになった。
だけど、皐月くんはそんな私の事なんて気にも止めずに
フローリングの床を指差してさらりと言った。
「どうしても俺と寝るのが嫌なら下で寝れば?」
そう言うや否や、すっかり身体を布団の下に埋めて早くも就寝体勢に入っている。
「……。」
この冷たいフローリングの床で寝ろって…
普通に酷いよね。
「あの、皐月くん…」
「何?」
「あと幾つか質問しても良い?」
まだまだ聞きたい事が沢山ある。
「質問なら明日以降にして。
俺の気分を損ねさせたいなら話は別だけど」
…それは絶対嫌だ。
「分かった、明日にする」
