緋と微熱と狂想曲【上】





「それに、吸血鬼の子供は人間の女の身体を借りて生まれるもんだから

父親は吸血鬼だけど、母親は人間って事になる」



!!



母親は、人間…?



「それって、吸血鬼が人間を好きになったって事?」



「まさか」



皐月くんは呆れた顔になる。



「俺達が人間を好きになるなんて有り得無い。

自分の事以外、どうでも良いよ」



「っ、」



そう言った皐月くんの目は、綺麗なのにとても冷たくて。



私は無意識の内に凍っていくのを感じた。



「セックスにも結婚にも愛なんてものは無い。

ただ血が途絶えない様に繁殖させて行く為だけの行為。

そもそも、俺達には愛なんて感情は無いんだよ」