緋と微熱と狂想曲【上】





もし、そんな人が近くにいたらやっぱり怖いもん。



和夏だったり、とか考えるのも嫌だ。



どうかそんな事は無い様にと私は布団を掴む手に力を込めた。



「吸血鬼で女はいないよ」



皐月くんはけろっとして答える。



「そうなの!?」



「ああ、吸血鬼は生命力が強くなくちゃいけないから99%で男が生まれて来るんだ」



「じゃあ、もしその1%だった時は?」



99%の確率が男で1%違うって言うなら、それは女って事だよね?



「女だった場合は幼児期の内に何らかの形で亡くなる。

抗体性が体内に備わって無いから、風邪とか
ちょっとした事であっさり死んでしまうんだ」



皐月くんは淡々と続ける。