緋と微熱と狂想曲【上】





「大抵の奴等は20日もしたら限界でくたばっちまうだろうな」



「血って、毎日飲まなきゃいけないの?」



私はぎゅっ、と掛け布団のシーツを握り締める。



「普通は、な」



皐月くんは首を横に曲げてコキコキと音を鳴らした。



「御飯は他にちゃんと食べるんでしょ?」



「御飯はサプリメントみたいなもんだよ」



…サプリメント、って。
普通、血液の方がサプリメントって感じじゃ無いの?



「まあ、簡単に理解して貰う様に言えば
俺達にとって人間の血は持病を抑える薬みたいなものだね」



「成る程…」



そう考えれば納得かも。



うん、良く分かる例えだ。



私は“うんうん”と二回、大きく頷いた。



「吸血鬼の女の子って、どの位いるの?」