「違うよ、そうじゃ無くて…」
「じゃ、何だよ?」
「皐月くんの事、知りたいって思っただけなの」
囁く様にそう答える。
「……。」
皐月くんはそれを聞いて何か考える様に目を瞑った後、やがて…
「良いよ。
だけど俺の機嫌を損ねる様な質問したら…
分かってるね?」
そう言ってにこっ、と笑った。
その貼り付いた様な笑顔が裏の顔を物語っている。
「っ、」
私はごくりと唾を呑み込んで小さく頷いた。
皐月くんの勘に障る様な事を聞かない様にしなくちゃ。
さっきの今でまた血を吸われたら、きっと今度は貧血で倒れる所じゃ済まない。
多分、絶対…。
「依茉の知りたい事って何?」
皐月くんはクロスしていた足を組み換えて言った。
