緋と微熱と狂想曲【上】





「それに俺達は多少の事じゃ死なない」



え、それって不老不死って事!?



想像を張り巡らせる私。



でもまたもやそれを皐月くんが遮った。



「不老不死、って訳じゃ無い。

寿命は人間と同じ程度だ。

ただ──」



ただ──?



「刃物で刺されても、死ぬ事は無いな」



「えぇっ!?」



何と言う衝撃の事実。



刺されても死なない──!?



「そりゃ、刺されたら普通に痛いけど…

早ければ20分もあれば完治する」



「……。」



言葉には出さないけど、“恐ろしい”の一言だ。



「身体の損傷が激しければ勿論死に至るけど」



そ、それって…



「例えば、どんな?」



「車に引かれたり、首の骨折られたりしたら流石に…

って」



“何、青くなってんの?”



皐月くんは言葉を止めて私を見た。