「やっ、ん」 目を瞑って、肌を這う皐月くんの舌の感触に耐える。 「ふっ、あ」 「静かにして」 皐月くんはそう言っただけで頭を上げてはくれない。 「や、めっ…」 何とか声を絞り出した時、 グッ、 皐月くんの歯牙が私の皮膚に刺さる感触がしたかと思うと次の瞬間には── ズズッ、ズズズズッ… 皐月くんが私の血を啜る音が鼓膜の中を占領した。 同時に恐ろしく計り知れない程の快感が身体を襲って。 「嫌ぁぁぁっ…!」 目を見開いた私の悲痛な叫びが二人しかいない路地裏に響き渡った──。