1ヶ月前までの受験勉強は本当に大変だった!あれはもうやりたくない。

その想いから、


「先輩はズルいです!授業受けてなくても勉強出来るなんて!!羨ましいです!!!」


「お前、もしかしてバカなの?」

先輩の躊躇ないその言葉にムゥとしながら、


「あたしは馬鹿ではなくて物覚えが悪いだけです!頭の良い先輩にはわからないと思いますけどねー」


嫌みたっぷりにそう言うと先輩がケラケラと笑い出した。


あたし、なんか変な事言った?


「お前といると本当に飽きないわ!俺、こんなに笑うの久しぶりだわ」


『あー。腹いてー』そう呟きながら笑う先輩は本当に楽しそうに笑うからあたしも笑いがこみ上げて来た。


一通り笑い終えたのか先輩はあたしをじっと見てきた。


「お前が良ければ俺が勉強教えてやろうか?放課後なら俺も用事ないし」