先輩なんて知りません!!

降りてきた男の子は綺麗に着地して新体操の人がやるように両手を上げていた。


なんなの? この人。


あたしがポカーンとしているとその男の子はムッと不機嫌な顔になり、そのままのポーズで呟く。


「ねぇ。ここ、拍手するところなんだけど」


いや、あの…そう言われましてもその絵面シュールなんだけど。


そうは思いながらも拍手をしておいた。


拍手されて満足したのかその男の子は両手を下げた。
そうしたと思ったらあたしの顔をまじまじと見てきた。


「何かあたしの顔に付いてる?」


あたしは男の子から離れる為に後ろへ一歩下がった。


「いや。お前、名前は?」


男の子は興味をなくしたようにそう尋ねてきた。