ハア…ハア…


通常歩いて10分掛かるところを5分で着いたって凄くない?

あたしは息を整えながら沢城さんを見たら、したり顔をする沢城さんがいた。

沢城さんもこんな早く着くとは思ってなかったんだなぁと思ってたら握られた手を離された。


そういえば手捕まれたままだっけ?


「じゃあ、俺はこれで!」


そういうと、あと少しで学校だと言うのに校舎とは反対方向に歩いていってしまう。


「沢城さんは学校に行かないのかな?」

制服を着てたのに?
うーん。やっぱり不良だから授業受けないのかな?


「真智ー!おはよう!」

1人で悶々と考えてるとポンって肩を叩かれた。
そして、後ろを振り向くとそこには聖ちゃんがいた。


「聖ちゃん。おはよう」


聖ちゃんに挨拶をすると聖ちゃんは心配そうにこちらを見ていた。


あたし、聖ちゃんに心配されるようなことしたかな?