「わかればいいのよ。わかれば。
それで慶ちゃんは学校では上手くいってるの?
そんな金髪にしてもあの子は喜ばないわよ?」


ちぃねーちゃんが勝ち誇った顔をしたと思えば次の瞬間には眉毛をへの字にして心配そうに顔を歪ませる。


あいつ…か。確かに髪を金髪にして一人でいようとしてもあいつへの償いは出来ないよな。


俺は一瞬弱音を吐きそうになったけど、その言葉を飲み込む。


そして、今日会った奴の事を思い出すと自然と顔が二ヤける。

って、俺は何故あいつのことを思い出してるんだ!!


「あいつは変な奴、あいつは変な奴。俺には関係ない!」


俺はそう呪文を唱えるように呟いてるとちぃねーちゃんは変な物を見るような目で俺を見る。


だけど、俺は気にせずにぶつぶつと呟いていた。

俺、明日。学校を休もうかな…