先輩なんて知りません!!

俺は転がった携帯を見てつい笑ってしまう。


だってあいつは何が起きたかわかっておらず首を傾げながら頭を擦っている。
そんな場面を見たら笑えてくる。


だから俺はたまらず木の上からあいつに声をかけていた。


「携帯なら足元に落ちてますよ」


あえて口調を変えて声も落ち着いた雰囲気を出るようにだす。


するとあいつは自分の足元に落ちていた携帯に目を向けた。


「あっ。あった。
でも誰が教えてくれたんだろう? もしたして妖精さん!?」


まさかの発言に俺はコントのように頬杖を付いていた手がずれてカクンッてなる。


妖精って。お前の頭の中が妖精だよ!


そう突っ込みたくなるのを飲み込んだ。