先輩なんて知りません!!

一通り笑い終えるとあいつの携帯が震えだした。


これは出ないとダメか? でも個人情報が…


俺が一人悩んでるなんて知らない電話の主はいっこうに電話の着信を切る気配がない。


「しょうがねぇ。もしかしたらあいつかもしれねぇしな」


俺はそう思い直して携帯のディスプレイには『着信:聖ちゃん』と写る着信に出た。


「もし…『もしもし!それあたしの携帯なんですけど拾ってくれてありがとうございます!! 今から取りに行くのでそのまま持っててくれませんか!?』」


マシンガントークのように話されて電話が切られる。


「あの声ってあいつだったよな?
言いたいことだけ言って切るとかどんなんだよ」


俺は呆れてため息をつくしか出来なかった。