先輩なんて知りません!!

「あまり動くと落とすぞ」

沢城さんがあまり抑揚がない喋り方で言うものだからあたしは慎重に頭に乗せられた何かを手に取った。


するとそれは覚えがある形で手を降ろして見るとあたしの携帯だった。


「普通、携帯落とすか?」


また馬鹿にするように呟く沢城さんにムッとしたけど折角拾ってくれたんだ。お礼を言わなきゃ。


そう思うのに―…


「普通じゃなくて悪かったですねー」


口からは勝手に悪態をついてしまう。


「あぁん?」

あたしが悪態を付いたから沢城さんは物凄い怖い顔で睨んでくる。


「すっすみませんでした」


怖い顔で睨んでくるのであたしは頭をペコッて下げるしか出来なくてそれだけ言うと逃げるようにその場を立ち去った。