私は席に座りながら、溜め息を吐いた。
「うぅ……私のせいじゃないのに…」
「でもまぁ、ズルいよね。
こんなあのスイートプリンスを知らん奴が一緒に居るとか……」
「だから〜私のせいじゃないもん!
りいちゃんだって知ってるでしょ!」
私の親友のもう一人 美青理唯奈[ミセイリイナ]までもが、鈴と同じ事を言った。
気に入られるなんて、私だって、わかんないよ……
そんなこんなで、昼休みの時間になった。
すると、いきなり5人が教室に入ってきた。
「はい!お弁当!」
「あげる!」
「どうぞ!」
「一応、作ってきたんだから食べろ」
「食べてくださると嬉しいです」
と5人が弁当を差し出してきた。
「えっと……」
そんな一気に渡されても、全部食べれないんだけど……。
「あのさ、スイートプリンスさん達、一気に渡しても、コトリ食べられないと思うよ。」
りいちゃんは少し呆れながら、そう5人に告げた。
「えっと……とりあえず、昼休み屋上で話そう?」
私がそう言うと、5人は頷いた。
「じゃあ、また後でね!」
「そうだね、また後で。」
「折角持ってきてやったのに。」
香介は不機嫌そうな顔で呟いた。
「まぁまぁ、香ちゃん戻ろう?」
「では、後ほど。」
こうして、5人は教室を出ていった。

