君を守らせてっ!!


―――――
――――――

ジリリリリッと目覚まし時計の音がした。




「夢か……」





にしても、不思議な夢だったなぁ…





「げっ!7時20分!?
ヤバッ、いっそげー!!」





素早く準備し
ダダダダダと階段を下りていく。





「行ってきます!!」





「行ってらっしゃい!琴梨!」





私は通学路をダッシュで行く。





ヤバイ!遅れるッ!!





が、ツンッと石に躓いた。





「キャッ!」





倒れそうなところに電柱がある。





ぶつかるッ!!と思って、目を瞑った。





「あれ…痛くない?」





「大丈夫?」





「あっ、光!
ごめん、ありがとう!」





光が私を受け止めてくれたお陰で、電柱に当たらずに済んだ。





「いえいえ、でも、気をつけてね?」





「えへへ…今度からは気をつけますっ」





この時、光が琴梨のことを可愛いと思った瞬間だった。





「ところで……女子の視線が痛いんだけど…」





「あはは、仕方ないよ。」





何が仕方ないよ、なの!
こっちは迷惑なのにッ!





そのあと、教室へ行くと、





「コトリのくせにっ!」
「ずるいっ!」
「きぃーっ!」





と言われた。