「さっきから視線を感じるんだけど」
拓海は、私をチラッと見てまたスマホの画面に視線を戻した。
「そりゃ、お前男にしては可愛いからだろ。」
「え・・・バレてるってこと?・・・」
心配そうに言うと拓海がため息をついてスマホの電源を切りながら言った。
「大丈夫だ。そんな感がいい奴なんていねーよ。」
「そうかなぁ・・・」
「てゆーか、バレないかが心配ならちゃんと男みたいな言葉づかいにしろよ」
男みたいな・・・?・・・
「俺」とか「じゃねーし」とか使えばいいの?・・・
「分かった」
それから、大した会話もなく目的の駅についた。
「降りるぞ。」
「あ、あぁ」
ねぇ!今のなんか男の子っぽくなかった!?
そんな期待を込めた目で拓海を見ると、「あー、男っぽいよ」
となんともめんどくさそうな顔で返された。
なんか、棒読みだったし。

