「俺さ、里親見つかったんだ。」
実は、私たちが住んでいるここは養護施設なんだ。
施設の名前は「ひまわり」。拓海は両親に捨てられてここに来た。
すごく寒い冬の朝、「ひまわり」の玄関先に置き去りにされてたんだ。
私は、両親が事故で亡くなってここに引き取られたんだ。
「・・・そっか。良かったね。てゆーかソレ私関係なくない?」
少し冷たい言い方しちゃった・・・
「その里親がさぁ・・・高校の理事長やってんだよ。男子校なんだけど。」
「へー。拓海そこに転校しちゃえば?」
「元々そこの高校行く予定だったし。でさ、お前の事話したんだよ」
「誰に?」
「理事長。」
「え・・・」
「そしたら、男子校だけどいいならうちの学校来ないかって。3年間男子として過ごしてもらわなきゃいけないけどって。」
「・・・行くわけないでしょ。」
「じゃ、浪人するんだ。がんばって。」
「・・・だって!バレるに決まってるでしょ!!!」
「大丈夫だろ。お前昔はよく男に間違えられてたし。」
余計なこと言うのは拓海の昔からの悪い癖。
「拓海こそ女に間違えられてたくせに。」
そう言ったら、なぜか殴られた。軽くだけどね。
「んで?どうすんの?行くのか、行かないのか。」

