でも、免許証が無いと困るだろうな、と思ったぶたさんは、落とし物として近所の交番に届けることにしました。 住所も書いてあるし、あとはおまわりさんが届けてくれるだろう。 それ以上は望まないし、望めない。

 元より、何かを求められるほど自分に価値が無いと思っているぶたさんは、助けられたことすらネガティブに変えて、変わらぬ日々に戻ろうとしていました。