そのとき突然、私と清水くんの空間にオバさんが割り込んできた。
「はい、お待たせ。野菜ラーメン!」
「あ、そちらです」
ドン! と野菜ラーメンが私の前に置かれた。麺より野菜のほうが多いのではないかと思うくらい野菜がこんもりと乗っている。
「ヘルシーだね」
清水くんも驚きを隠せない声だ。それにしても眼鏡がないと彼の表情がよく見えなくて困る。ラーメンを食べるときは必要ないけどね。
そしてすぐに清水くんが頼んだチャーシューメンもやってきた。今日は清水くんがラーメンを頼んだので私も合わせたのだ。ラーメン屋じゃないからここでラーメン食べなくてもいいのに、と思いつつ。
しばらく二人とも無言でずるずるとラーメンをすすりながら食べた。
さっきまでのちょっといいムードはすっかりどこかへ行ってしまった。私は少し寂しく思いながら箸を置いてティッシュで鼻をかんだ。
全くラーメンなんか食べるから鼻水は出るし、せっかくいいところだったのに! とぶつぶつ脳内で文句を言いながら、清水くんのほうを見た。
「出ようか」
私は頷いた。だが一向に眼鏡を返してくれる気配がない。仕方なく目を細めて清水くんの背中を追いかけた。
「はい、お待たせ。野菜ラーメン!」
「あ、そちらです」
ドン! と野菜ラーメンが私の前に置かれた。麺より野菜のほうが多いのではないかと思うくらい野菜がこんもりと乗っている。
「ヘルシーだね」
清水くんも驚きを隠せない声だ。それにしても眼鏡がないと彼の表情がよく見えなくて困る。ラーメンを食べるときは必要ないけどね。
そしてすぐに清水くんが頼んだチャーシューメンもやってきた。今日は清水くんがラーメンを頼んだので私も合わせたのだ。ラーメン屋じゃないからここでラーメン食べなくてもいいのに、と思いつつ。
しばらく二人とも無言でずるずるとラーメンをすすりながら食べた。
さっきまでのちょっといいムードはすっかりどこかへ行ってしまった。私は少し寂しく思いながら箸を置いてティッシュで鼻をかんだ。
全くラーメンなんか食べるから鼻水は出るし、せっかくいいところだったのに! とぶつぶつ脳内で文句を言いながら、清水くんのほうを見た。
「出ようか」
私は頷いた。だが一向に眼鏡を返してくれる気配がない。仕方なく目を細めて清水くんの背中を追いかけた。



