『…っ!う…あぁぁぁ…!』
あたし、ダイスケにどれだけ嫌われてもあきらめきれないよ
どうせ、あきらめきれないなら
嫌われるようなことしなきゃよかった…
泣いているあたしの横に誰かが座った
『ダイ…ス…』
この期に及んで、まだダイスケの名前を呼ぶあたしは愚かだ
『ごめん、ダイスケじゃないんだ…』
隣で優しく微笑むのはソウイチだった。
『ソウイチ…なんで…?』
『コンビニに立ち寄った帰り、公園を見たらユリアが泣いてるんだもん。ほっとけないよ』
『見られてたか…ははっ』
あれ?昔、ダイスケと似たような会話した気がする
『どうして泣いてるの?』
『ソウイチ、分かってるくせに…いじわる』
『あははっ!買い物に行ってたはずのユキが頬を腫らして、ダイスケと手を繋いで帰ってきたんだ。
ユリアが泣いてる理由なんとなく分かるよ』
『手を…つないで…?』
あたしはまた泣いてしまった
『ごめん。言わなきゃよかったね』
ソウイチのせいじゃないよ
そう言いたかったけど言葉がつまって出てこない
しばらく泣いていると
ソウイチがあたしの涙をぬぐって抱きしめてくれた
驚きもしなかった
なぜか心をゆるせた
あったかい…
ダイスケのよりも、少し細い体つきと
頼りなさげな胸の中が妙に落ち着いた
『…どうして、ソウイチはそんなに優しいの?』
そう聞くとソウイチは黙ってあたしの背中をさするだけだった

