『タロウ!ボーっとしてどしたの?』
『ん…いや、なんでもない』
窓の外をみて、たそがれている様子のタロウに話しかけた。
『ならいいけど…あ、セッションしようよ!』
『おう!ソウイチもギターだいぶうまくなったな!』
『だいぶ練習したし!ダイちゃんに負けたくないし!』
僕が意地を張って、そう言うと
『いやいや、俺は中2から弾いてんだぞ。』
と横からダイちゃんが割り込んできた。
僕とタロウはどや顔のダイちゃんを放って、
セッションし始めた。
『おい!無視すんなよ!俺もやるし』
ダイちゃんはあわててギターを手に取る。
みんなとのセッションは楽しい。
でも、今日はユキがいない。
家族旅行らしい。
久しぶりに、男三人だ。

