その時は、何も思わなくて
ただ、今が楽しければいいと思っていた。
だけど、先輩が俺に
『もう、俺こうゆうのやめるから。ちゃんと高校行って、親に楽させてやりたい』
と言った。
それを聞いて、俺も意気消沈したように普通の生活に戻った。
周りも驚いたように俺を見ている。
でも、あいつらだけは変わりなく俺を受け入れてくれた。
『タロウ、学校来てくれて嬉しい!』
ユキは、俺に勉強を教えてくれた。
『お前、来るの遅いんだよ』
不満げに俺を見るダイスケも、
『うわ!タロウー!』
俺を見て、嬉しそうに走ってくるソウイチも
全部、全部懐かしかった。

