『ダイちゃん、もういいよ…』




あれから、何分たったのか分からない。




気づいたら、俺はユキを抱き寄せていて




ユキは俺の横でずっと泣いていた。




『ありがと…』



ユキは立ちあがり、落ちていた買いもの袋を拾っていく。




『帰ろっか。ダイちゃん』




そう言って、ユキは俺の手を握った。




『幼稚園の頃、ダイちゃんいっつも手つないでくれたよね』




覚えてたんだ。




俺は忘れかけていたことを思い出した。




『ダイちゃんはさ…自分に正直なんだよ。ユリアちゃんも




きっと、ダイちゃんのそうゆうとこを好きになったんだね』




泣いてしまった。




なんでかは分からない。




ユキは俺が泣いていることに気付かないふりをして歩きだした。