『ユキがレイプされたの、忘れてないだろ?』



タロウが一言めの言葉は1番聞きたくない言葉だった。




俺は何も言えなかった。




『ユキをもう怖がらせたくないって、1番よく言ってたのお前だろ』




コク…とうなずく。




『じゃあ、もう二度とすんな。あんなこと…』




『うん…』




覇気のない声しかでない。




自分がユキを怖がらせたんだと思うと




悲しかった。




『さっきは胸ぐらつかんで悪かった…』




タロウは自分の部屋に向かおうとする途中、俺のほうを向いて謝った。




『いいんだ…タロウもありがと』




『いや…じゃあ、俺もう寝るわ』




『おう』




あそこでタロウに怒られなかったら




これから先も、ユキを怖がらせることしていたかもしれない。




俺たちはあの日、誓ったんだ。