頷いたオレを確認した男は、

もう一度、

何かを書き始めた。




『春美は先に帰りましたよ。

オレ、真治って言います。

春美の友達です』



それを見たオレは、

真治を見つめた。



「…彼氏じゃないんですか?」



オレの質問に、

首を振って違うと言った。



『でも、もう、

春美には会いに来ないでください』



・・・・


「なぜですか?」


『春美は、君にはもう会いたくないって』