『私のこと、思い出せない?』


・・・

その質問に、すぐに答えられなかった。


・・・

でも、ちゃんと答えないと。



「ごめん・・・

思い出せないんだ・・・」



『そっか・・・』


そう書いた手を、握りしめた春美ちゃん。

オレは、なんて言っていいかわからず、

また沈黙が続いた。

・・・・

また、

春美ちゃんが何かを書き始めた。