それから毎日、

春美ちゃんは、見舞いに来た。



『友達』


だと言った春美ちゃんは、

少しさびしそうな顔をした。


・・・


その顔が、


頭から、離れなかった。



・・・

何で、思い出せない?


皆が見舞いに来たときは、


皆の顔も名前も、

全部

覚えていたのに・・・・


・・・

どうしても、


春美ちゃんだけは、


思い出すことができなかった。