私はカバンからノートを取り出すと、


『私のせいで、ごめんなさい』


そう書いた。




すると、


お母さんは、首を振った。



「これは事故。

春美さんのせいじゃないわ。

…きっと助かるから、

信じましょう」



そう言って、私の手を優しくさすった。

・・・・

琉生が優しいのは、

このお母さんんが育てたからなんだね。


私の目から、

涙がこぼれた。


「泣かないで。

泣いたら、琉生が怒るわよ」

・・・

手術が終わるまで、

手を握っていてくれた。