私は琉生の乗る救急車に

一緒に乗って病院に行った。


手術中・・・


琉生の両親が駆け付けた。

私が頭を下げると、

お母さんが私のところに来て、

手を握った。



「あなた・・・

もしかして、はるみさん?」



ゆっくりとした口調で話してくれた。


わたしが頷くと、

お母さんが微笑んだ。


「春美さんの事は、

琉生からよく聞いているわ。

男の子のくせに、

私ともよく話すの。」

そう言って優しい顔をした。