『何があったの?』


その問いかけに、

今は何も答えることが出来なくて、


私は、田中先生の胸に、

顔をうずめた。


田中先生は、教室へは行かず、

保健室のベッドに私を座らせた。

・・・

そっとカーテンを閉めて。

そして、私の前に、跪くと、

『落ち着くまで、ここにいていいからね?』


そう言って、保健室を出ていった。


いくら泣いても、

涙が枯れることはなかった。

今日は、一日、

保健室のお世話になってしまった。

目をはらした私は、

友達に気づかれないように、

静かに、学校を後にした。