この日を境に、

オレは、

春美の送り迎えをするようになった。

最初は、

かなり遠慮気味だった春美。


それでも、

毎日一緒に行っていると、

だんだん慣れてきたのか、

たくさん話をするようになった。


少しずつ、

手話も覚えてきて、

筆談も、

少なくなってきた。


・・・

そんな日が、しばらく続いた時だった。


手話で会話しようと、

手を上げたら、

春美が、それを止めた。


「どうしたんだ?」

オレの問いかけに、

少し困惑していた。

・・・・・?

ノートに、何かを書いている。