バス停まで走れば10分。

完全に遅刻なのはわかっていたけど、

次のバスが来るまでには、

着いていたかった。

バス停近くまできたオレは、

道路の方を向き、

来ていないか確認した。

・・・?!

ヤバい!

もう、あんなとこまで来てるし。


また走り出そうとした時だった。


ドンッ。


勢いよく誰かにぶつかった。


「すみません!」

オレは慌てながら、

ぶつかった人を起こした。

「本当にすみません」


・・・?

オレが謝っても、

彼女は、微笑むだけだった。