『愛してる』と伝えたい・・・(完)

『そこまでしなくても』

そう書きかけた時、


琉生が、私の手を止めた。



「オレ、春美ちゃんが・・」



何かを言いかけて、

そこで止めた。

・・・

俯いていたため、

琉生の顔がよく見えなかった。


『どうしたの?』



「ううん・・なんでもない。

とにかく、今から、たくさん覚えて、

春美ちゃんと、話しするんだから。

今、書きかけたことは、

もう言わないで」


そう言って、私の頭を撫でた。


・・・

男の子に、

こんな事されるのは初めての経験で。

私の顔は、きっと、

見れないくらい真っ赤なんだろうな。