『愛してる』と伝えたい・・・(完)

琉生は、

私のこと、特別扱いしない。

『普通』の子として、

接してくれてる。


私は、嬉しくて、嬉しくて、

目が少し潤んだ。


「・・・泣いてるの?」

琉生が、私の顔を覗き込んだ。


私は、涙が流れないように、

瞬きをせずに、微笑んで見せた。


その顔を見た琉生は、少し笑った。


『どうして笑ってるの?』

ノートに書いて見せたら、


「春美ちゃんは、

案外意地っ張りなんだってことが、

わかったから」


そう言って笑った。

私は、顔を赤くしながら、

琉生の肩を、ポンと叩いた。