そうだよね。

片思いなら、

いくら想っても、

琉生に、悪い気はさせないし。

・・・

ただ、もう少しだけ、

琉生の傍にいたいと思った。


私のわがままかもしれないけど。


・・・

学校が終わり、

下校しようと、

校門のところまで、

痛い足を引きずりながら歩いていると、

・・・

私の目が、おかしくなったのかな。


いるはずのない、

琉生の姿がそこにあった。


私を見つけて、

嬉しそうに手を振っている。

少しずつ近づいていくと、

琉生が走ってきた。