とめどなく流れる汗。

もう、どれだけ探したか。

思いつくところは、

すべて探したはずだ・・・


春美の身に何かあったら、

オレはどうしたらいい?



思い浮かぶのは、

悪い事ばかり・・・・



向こうの方から、

祥子が走ってきた。




「見つかった?」



「…ダメだ」



俺たちはため息をついた。


…本当に、どこに行った?


しばらく、そこに立ち尽くしていると、

祥子が突然手を叩いた。