突然祥子が俺の背中を、

思いっきり叩いた。


「しっかりしなさいよ?」




「…祥子」



「何の冗談だか知らないけど、

私も手伝うから、

春美を探そう!・・・

真治って誰?」




「春美の友達。たぶん、

春美のことが好きなんだ」




「ふざけた男ね。

私が叩き直してやる!

ほら、行くよ?」


祥子に手を引かれて、

学校を出た。


・・・

春美、

今行くから。